交通安全マモル君がいつの間にかとび太君に変わっていたという話


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昔から交通安全を呼びかける看板で、少年が走っている姿のものが街の至る所に立っていたりします。こういった看板は日本中でいろいろなバージョンのものがありますね。

私が子供の頃、こういった看板に描かれた少年のことを「交通安全マモル君」と呼んでいた記憶があったのですが、最近こういった看板に描かれた少年の名前が「とび太くん」と呼ばれていることを知りました。

なぜこのことに気付いたかというと、雑貨店でオリジナルグッズが販売されているのを見つけたからなんですね。


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雑貨店でこのグッズを初めて見つけた時「えー!この子の名前は交通安全マモル君じゃないの?」「とび太くんってなんだよ!」「いったいいつ名前が変わったんだよ!」と思ったのですが、これについていろいろ考えてみたところとても面白いことに気付きました。

何に気付いたかというと、それは「交通安全マモル君」と「とび太くん」ではそもそも交通安全啓発におけるコンセプトが違うということなんですね。

どういうことか説明しましょう。

まず「交通安全マモル君」と「とび太くん」ではそもそも設置されている場所に違いがあります。「交通安全マモル君」は主に横断歩道に設置されていて、「とび太くん」の方は主に十字路に設置されているんですね。そしてこのことから両者のコンセプトの違いが見えてきます。

どう違うかというと、「交通安全マモル君」と「とび太くん」ではそもそも交通安全を啓発する対象が違うということなんです。

「交通安全マモル君」は主に横断歩道に設置されているわけですから、その交通安全啓発の対象は主に子供達です。昔は横断歩道によく「交通安全マモル君」と黄色い旗が一緒に設置されていたりしましたから、これは子供たちに交通ルールを守って安全に横断歩道を渡るように啓発するものなんですね。つまり子供達が交通ルールを守るから「交通安全マモル君」だというわけです。

それに対して「とび太くん」が設置されている場所は主に十字路ですから、その交通安全啓発の対象は主に車のドライバーです。つまり「とび太くん」の方は車のドライバーに対して、目の前の十字路から子供が飛び出してくるかもしれないので一旦スピードを落としましょうと啓発するものなんですね。目の前の十字路から子供が飛び出してくるから名前が「とび太くん」というわけです。

こうやって考えていくと「交通安全マモル君」は「とび太くん」に名前が変わったわけではなく、そもそも別の目的で作られた似て非なる別人だったというわけなんですね。

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