外国人のキャラクターを描き分けるのは難しい【トム・ソーヤーの冒険 (キャラクターデザイン・ワンダーランド) 画集評】


トム・ソーヤーの冒険 (キャラクターデザイン・ワンダーランド)

「世界名作劇場トム・ソーヤーの冒険」でキャラクターデザインを担当した関修一によるイラスト集です。

掲載されているイラストのほとんどは2004年以降に新たに書き下ろされたものでして、当時の設定資料なども一緒に掲載されています。

このイラスト集をペラペラとめくりながら思ったのは登場するキャラクターの描き分けの上手さについてです。

トム・ソーヤーの冒険はアメリカの話なので当然キャラクターは全員アメリカ人なわけですが、外国人のキャラクターを日本人がこんな風に表情豊かに描き分けるのはなかなか難しいことだと思います。

関修一はこの作品のキャラクターデザインについてノーマンロックウェルの絵画を参考にしたと語っています。確かに言われてみるとノーマンロックウェルの絵画の雰囲気が感じられる絵柄になってますね。

特徴としてはやはりこの丸い鼻の描き方ですね。白人の顔は鼻の頭の所を少し丸く描いてやると白人ぽくなりますね。白人のキャラクターを描く場合、やはり鼻の描き方が重要で鼻の描き方しだいでちゃんと白人に見えるかどうか決まると思います。

日本人が白人の顔を描いた場合、どうしてもこの辺のところが上手くいかないことが多くて、感覚的に描くとなぜか日本人の顔になってしまって白人の顔にならなかったりします。多分それは鼻の頭の所を尖った感じで描いてしまうからじゃないかと思います。どうしても一般的な日本のアニメの顔だと鼻は尖った感じで描きますからね・・・


それにしてもこのトム・ソーヤーの冒険のキャラクターの描き分けは見事ですね。どのキャラクターも表情豊かに描かれていて、ちゃんとアメリカ人の雰囲気を醸し出しています。

そうした点に注意しながらこのイラスト集を見てみると面白いと思いますよ。

【イラストTシャツの販売をしています。よろしければ見に来てくださいね】


【リアル絵Tシャツ屋さん】


【このブログのおすすめ記事の一覧です】


おすすめ記事一覧