パズーはムスカに頭脳戦で勝利していた【天空の城ラピュタのラストシーンを考察します】


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先週に引き続きまたまた日テレのジブリ祭りで天空の城ラピュタを見てしまったので、ラピュタのラストシーンの考察でもやってみたいと思います。

シータとパズーが確実にラピュタから脱出する方法とは?

私は以前からラピュタのラストに納得がいかないというか、いくら何でも都合が良すぎるんじゃないかと思っていました。都合が良すぎるというのは乗ってきた凧が木の根に引っかかって残っていることです。

凧が元々あった場所はパズー達がラピュタに着陸した場所ですから、あそこから木の根まで凧がかなり移動したことになります。そして一応このことを正当化するために凧のワイヤーが木の枝に引っかかるシーンが後から付け加えられてもいます。

凧が着陸した場所から落下した後、ワイヤーがダブついていた分だけ下に落ちて木の根に引っかかったと考えれば筋は通るわけですが、それでも凧のワイヤを切断しないと脱出は出来ないという問題は残ります(凧の方でワイヤーを切り離せるようになっていれば問題ないですが)。

つまりこの脱出方法だとかなり奇跡が重ならないと無理で、いくら何でも都合が良すぎるだろうというわけですね。

さてそんな無理やりな方法でラピュタを脱出したシータとパズーですが、実をいうともっと確実に脱出する方法があります。奇跡に頼らず安全確実に脱出する方法を既に二人は持っているんですね。

ではその確実な脱出方法とは何でしょうか?

答えは簡単。シータに飛行石を身に付けさせて二人でラピュタから飛び降りればいいわけです。つまり鉱山の洞穴に二人が浮かんで下りていったシーンと同じことをここでもやればいいわけですね。

パズーはムスカに頭脳戦で勝利していた

さて、この確実な脱出方法に宮崎駿監督が気付いていたかどうかはちょっとわかりませんが、当事者であるパズーがもしこのことに気付いていたと仮定すると面白いことが見えてきます。

パズーからすれば飛行石を隠し持ってシータに接触できれば勝利が確定するわけです。そう考えるとパズーが「シータと二人っきりで話がしたい。」とムスカに申し出たのも納得がいきます。

この申し出が受け入れられれば、後は二人で滅びの言葉を唱え、飛行石の力を使ってラピュタから脱出するだけだからですね。

逆にムスカの方は間抜けです。ムスカは本当ならシータに飛行石を奪われた時点でもっと必死になって奪い返さないといけなかったわけですね。ムスカは飛行石のことを調べ上げていますから、当然滅びの言葉の存在も知っていたはずなので、シータに滅びの言葉を使われたらまずいことはわかっていたはずです。

なのに余裕をかまして歩いて追いかけた挙句、飛行石がパズーの手に渡ってしまうという失態を招いています。

更にそれだけでなく玉座の間でパズーと対峙した場面では、パズーとシータが直接接触することをあっさりと許してしまいます。しかも三分も時間を与えてです。この場面ではパズーも銃を構えているのでパズーの身体検査までは無理だったかもしれませんが、パズーとシータを絶対に接触させてはいけなかったわけですね。

そしてその結果パズーはまんまとムスカを出し抜いて、この頭脳戦に勝利してラピュタを滅ぼし、シータとともにラピュタから脱出できたわけです。脱出方法はちょっと予定とは違ってしまいましたが・・・

やはりムスカは世界の王になるには頭が悪すぎたとしか言いようがありません。これだけ失態続きだとそりゃ負けますよね。

バルスの後、小さい飛行石はいったいどこにいった?

ということでここまで、もしパズーが飛行石を使った脱出を考えていたら?という仮定でいろいろと想像を膨らませてみました。ただ実際のところは宮崎駿監督が飛行石を使った脱出方法を全く考慮に入れていなかった可能性が高いのではないかと思います。

宮崎駿監督は飛行石を使った脱出方法を全く考えていなくて、なんとか二人を脱出させるために凧が木の根に引っかかって残っていたことにしたんじゃないでしょうか?やはり二人が無理やりにでも生き残らないと映画になりませんからね・・・

ところでバルスの後、小さい飛行石はいったいどこに行ってしまったんでしょうか?

見る限りだと飛行石は二人の手の間から滑り落ちて、地上に落下してしまった可能性が高そうですね。つまりバルスの衝撃は思いのほか大きくて、二人は飛行石を保持できなかったことになります。

だとすると飛行石を使ってラピュタから脱出するというパズーの目論見は最後には外れてしまったことになりますね。ということは結局のところ凧が木の根に引っかかるという奇跡なくしては二人はラピュタから脱出できなかったということなのでしょうか?

そういうことですね・・・

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