不思議の国のアリス コンプリート・イラストレーションズ テニエルのカラー挿絵全集
不思議の国のアリスといえば誰もが知ってるルイス・キャロルのファンタジー大作ですが、その不思議の国のアリスに最初に挿絵を提供したジョン・テニエルのカラー挿絵全集が出ました。
不思議の国のアリスにはこれまで多くの画家が挿絵を付けていますが、最初に出版された本に挿絵を提供したのがジョン・テニエルなんですね。
このジョン・テニエルという人物は当時かなり有名な画家だったらしく、サーの称号までもらっている大物だったようです。
当然、当時はルイス・キャロルよりも全然大物ですからルイス・キャロルの方が頭を下げてなんとか挿絵を描いてもらったらしいですね。特に続編に挿絵を提供するのをジョン・テニエルがかなり渋ったらしくてルイス・キャロルの方がお願いしまくってなんとか描いてもらえたそうです。
さて、そんなジョン・テニエルの画風ですがこれがなかなか癖が強い絵です。
鏡の国のアリス (角川文庫)
こんな感じでアリスの顔がどんよりしていてなんか怖い。アリスの目が死んでる。顎がしゃくれてる。とにかくアリスがまるでかわいくないわけです。テニエルが描く動物たちのキャラクターの絵はみんな凄くかわいいんですけどね。
なんでアリスだけこんなにかわいくないの?というくらいかわいくないですね。なんでなんでしょう?
ひょっとすると人間描くのが苦手だったのかもしれないですね・・・
ところで、不思議の国のアリスに出てくる動物のキャラクターといえば人間の言葉をしゃべる白ウサギが有名ですが、もう一つ重要なキャラクターとしてチェシャ猫というのが出てきます。
これです・・・
図説 不思議の国のアリス (ふくろうの本)
この木の枝にとまっているのがチェシャ猫です。当時はよく使われていた英語の慣用句「チェシャ猫みたいにニヤニヤ笑う」を元に作られたキャラクターで、こんな感じで独特の表情をした猫のキャラクターです。
このチェシャ猫、私はとなりのトトロに出てくる猫バスのモデルになったのでは?と睨んでいます。あの目を見開いた感じやニャッと笑う感じが猫バスにそっくり、というか顔は明らかにパックったはずです。
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