鳥肉グルメを語る前に読んでおくべき基礎知識【鳥肉以上、鳥学未満。 書評】


鳥肉以上,鳥学未満.

この本は最近、鳥についていろいろ面白い本を何冊か出している鳥類学者川上和人が食肉としてのニワトリについて語りつくした本でして、文体は軽快というか半分ふざけた感じでジョークを交えてどんどん読み進められます。

この本を読んで思ったのは意外と私達はニワトリのことを知らないというか全然知らないということで、私なんかはこの本でニワトリがキジ科の鳥だと初めて知ったくらいです。

キジ科の鳥というのは基本的にあんまり飛べない鳥らしく、あまり飛べないにも関わらず飛ぶための筋肉である胸肉がなぜこんなに発達しているのか?といった感じで鳥類学者ならではの視点で鳥肉を語っていてとても面白いですね。

これ以外にも手羽先やモモ肉、ささみなどを鳥類学者ならではの視点で解説していて興味深い事実が沢山載っています。

例えば、ささみが羽を持ち上げるための筋肉で、胸肉が羽を打ち下ろすための筋肉となっていて役割が逆になっているといった話や、なぜニワトリの肉は他の鳥と違って肉の色がピンク色なのかといった話など興味深い事実が沢山紹介されています。

鳥肉といえば普段一番よく食べる肉のひとつなわけですけど、ニワトリについては意外と改めて考えたことがないものですね。鳥肉はスーパなどに行けばほぼ全ての部位を実際に見ることが出来るので、この本を読んで書いてあることを実際に見て確かめると面白いかもしれません。

あと、この人の正式な肩書が滅多やたらと長くて67文字もあります。正直この肩書本当なの?と思うんだけど、どうなんでしょう・・・巻末のプロフィールに載っているので読んでみてください。

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