東京店構え マテウシュ・ウルバノヴィチ作品集
ポーランド人イラストレーターによる東京にある小さな商店をモチーフにしたイラスト本です。
プロフィールを読むとこの人は日本のアニメの背景画の仕事なんかもやってる人らしいのですが、この人が東京の小さな商店を描くと普段見慣れてる日本の商店の風景が魅力的に見えてくるので不思議ですね。
我々日本人の目から見ると、どうしても日本の町並みというのはごちゃごちゃしていて統一感もなくなんか汚いと思ってしまいますが、外国人の目から見ると結構刺激的で面白いらしいです。
確かにこのイラスト本に描かれている日本の商店のイラストはどれも魅力的で、いい味を出している古びた商店ばかりです。これはこれで一つ一つ切り出してみるとそれなりに面白く見えてくるものなのかもしれません。
あと、新しい建物の中にも日本の建物は攻めたデザインのものが結構沢山あるらしく、街角で思いがけず面白い建物に出くわすことがあるという外国人からの評価もあるようですね。
日本の町並みは完全にカオスですし、このカオス感は今更もうどうにもならないわけですけど、これはこれでアートなのだと考えればなんか救われた感じもします。日本の街はいろいろと実験的なことが許されていると考えてみることが出来るというわけですね。
まあ、そうは言っても我々はどうしてもヨーロッパの統一感のある美しい町並みに憧れてしまうわけで、こうした考えも気休めといえば気休めなんですけどね・・・
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